2015年6月17日水曜日

榎原周平助教が、日本ビタミン学会奨励賞を受賞しました。


  • 受賞研究題目:「ビタミンB12欠乏によるアミノ酸代謝異常とその分子的作用機序の解明」
  • 受賞日:2015年6月5日
  • 賞の名前:日本ビタミン学会奨励賞
  • 概要:
    榎原先生は、これまで「微量栄養素の栄養生化学的研究」をテーマに研究を進めてこられ、その中でも今回のビタミンB12に関する研究については精力的に取り組んでこられました。ビタミンB12が欠乏すると悪性貧血や神経障害などを引き起こしますが、その作用機序については十分に解明されていません。榎原先生は、ラットを用いてビタミンB12欠乏によるアミノ酸の代謝異常の解明に取り組み、その研究を起点にビタミンB12が細胞内情報伝達系に関与することを明らかにし、分子的作用機序の解明に取り組まれました。この度の受賞研究は、ビタミンB12欠乏に起因する様々な疾患の原因を解明する知見として寄与するものと考えられます。(文責:澤村弘美)








池野英利研究室の岡田龍一さん(研究員)が成茂動物科学振興賞を受賞しました。


  • 研究員の岡田龍一さんが成茂動物科学振興賞を受賞しました。
  • 岡田 龍一(おかだ りゅういち) 兵庫県立大学環境人間学部・研究員
  • 研究テ−マ:ミツバチの社会性行動に関する生物学的および数理学的研究行動誤差の進化的意義の発見
  • 賞の名前:平成27年度成茂動物科学振興賞
  • 選考理由:
    餌となる花を見つけたミツバチは「8の字ダンス」によって巣の仲間に餌場の位置を伝える。これはカール・フォン・フリッシュ(1973年ノーベル賞受賞)による発見として広く知られている。しかし「8の字ダンス」は必ずしも正確に花の方向を指し示さず、伝達される情報に一定の誤差を含むことは大きな謎であった。岡田氏はミツバチ個体の行動をマルコフ過程とみなす数理シミュレーションを構築した。その結果、情報伝達の誤差は新しい餌場を発見する頻度を高め巣の成長に寄与していること、すなわち誤差には積極的な適応的意義があることを立証した。ユニークな着眼によって理論と観察とを見事に融合した研究であり、動物行動学の新しい領域を切り拓く研究として高く評価できる。


2015年6月11日木曜日

井上靖子研究室の学生らが作成したパンフレットが兵庫県庁健康福祉部障害福祉局いのち対策室のホームページに掲載されました。


  • 掲載日:2015年6月1日(月)~
  • 掲載HP:兵庫県庁健康福祉部障害福祉局いのち対策室のホームページ
  • タイトル:啓発冊子「いのちの支え愛」
  • 概要: 2014年度、兵庫県若者の自殺予防支援補助事業の補助金を得て、臨床心理学研究室のゼミ生(土居遠美、大薗理奈、橡尾和希、細見由梨、長押有佳)らが自由記述のアンケートによる本学大学生の「生きづらさ」の実態把握調査を行った。そしてゼミで、大学生の不安や生きづらさ、自殺予防に対して、学生同士がどのような気づきや、支えあいができるかの検討を行った。こうした取り組みに基づき、啓発冊子の内容を考え、大学生の意識を高めるための冊子を完成させた。
  • 添付・情報:http://web.pref.hyogo.jp/kf09/inochisyuukan.html