2015年6月17日水曜日

池野英利研究室の岡田龍一さん(研究員)が成茂動物科学振興賞を受賞しました。


  • 研究員の岡田龍一さんが成茂動物科学振興賞を受賞しました。
  • 岡田 龍一(おかだ りゅういち) 兵庫県立大学環境人間学部・研究員
  • 研究テ−マ:ミツバチの社会性行動に関する生物学的および数理学的研究行動誤差の進化的意義の発見
  • 賞の名前:平成27年度成茂動物科学振興賞
  • 選考理由:
    餌となる花を見つけたミツバチは「8の字ダンス」によって巣の仲間に餌場の位置を伝える。これはカール・フォン・フリッシュ(1973年ノーベル賞受賞)による発見として広く知られている。しかし「8の字ダンス」は必ずしも正確に花の方向を指し示さず、伝達される情報に一定の誤差を含むことは大きな謎であった。岡田氏はミツバチ個体の行動をマルコフ過程とみなす数理シミュレーションを構築した。その結果、情報伝達の誤差は新しい餌場を発見する頻度を高め巣の成長に寄与していること、すなわち誤差には積極的な適応的意義があることを立証した。ユニークな着眼によって理論と観察とを見事に融合した研究であり、動物行動学の新しい領域を切り拓く研究として高く評価できる。